廃用症候群とは、寝たきり状態が長期間継続することで活動性が低下して生じる身体の変化を指します。 特に高齢者で発生しやすく、本人たちが気づかないうちに進行していることが多いです。 「ひとりで起きられない」「なかなか立てない」などの症状が出てきます。
廃用症候群 どうなる?
廃用症候群の進行は速く、特に高齢者はその現象が顕著です。 1週間寝たままの状態を続けると、10~15%程度の筋力低下が見られることもあります。 さらに、気分的な落ち込みが顕著に現れてうつ状態になったり、前向きに取り組むやる気が減退したりと、精神的な機能低下も見られます。
廃用症候群ってどういう病気?
廃用症候群とは、寝たきりに近い状態などで加齢や疾患などによる活動性の低下や過度の安静で生じる身体の障害です。 身体状況により安静が望ましいことはありますが、過度に安静にしてしまうと筋力が著しく低下してしまいます。 介護が必要な高齢者や、脳卒中などを発症して寝たきりになった人に多く起こる点が特徴 です。
廃用症候群の要因は?
加齢による身体機能の低下、予備能力の減少等の生理的変化に伴い生活習慣が 変化すると、身体活動量が低下し、廃用症候群発生の温床となる。 特に運動器的には、姿勢の変化(立位での体前傾化)、柔軟性の低下、バランス能 力の低下もみられ、身体活動の低下により、容易に歩行障害をきたしやすい。
廃用症候群 何日?
1日の安静によって生じた機能低下を回復させるためには数日から1週間かかり、1週間の安静により生じた機能低下を回復するには1ヶ月以上かかるといわれます。 特に高齢者では廃用症候群を起こしやすく、また一旦起こしてしまうと若年層に比べて回復には時間がかかり、元の状態へ回復することはきわめて困難になります。