毛細血管透過性の上昇は、毛細血管からの血漿成分の流出量を増加させ、浮腫の原因となる。 炎症などに伴う浮腫がこれにあたる。 低アルブミン血症になると、血漿膠質浸透圧が低下するために毛細血管で間質液の再吸収がされにくくなります。
全身性浮腫を生じるのはどれか?
全身性浮腫は、心不全による心性、腎不全やネフローゼ症候群などによる腎性、肝硬変などによる肝性、低栄養性などに分類できる。 倦怠感や活動量の低下、塩分の制限などが影響して食欲は低下することが多い。 細胞外液のうち組織間液が異常に増加した状態が浮腫なので、全身性に起こると水分の増加によって体重は増加する。
低栄養による浮腫の成因はどれか?
低栄養では低アルブミン血症となり、血漿膠質浸透圧の低下から全身性の浮腫を来す。
末梢浮腫の原因は?
①局所性浮腫:末梢血管の異常による浮腫のことをいいます。 最も多い原因は静脈圧の上昇です。 この型の浮腫の最も普通の形は起立時の下腿の浮腫です。 血栓性静脈炎、静脈血栓症、腫瘍、動脈瘤その他による外部からの静脈圧迫などにみられる浮腫、静脈瘤による浮腫がその例です。
浮腫の機序はどれですか?
① 毛細血管内圧の上昇心臓のポンプ機能の低下などで毛細血管内圧が上昇することにより、間質に水分が染み出し浮腫が生じます。 心不全(右心不全)では、心臓から全身へ血液を送ることが出来ず右心内にうっ帯してしまい、心臓へ戻れず右心の手前であふれた血液中の水分が手足などの末梢に貯留してしまい起こります。