答えは血管にかかる圧力が高い病気です。 その圧力は心臓(ポンプ)と血管(ホース)の性質によって決定されます。 循環器科とは、心臓と血管に血液の性質や量も含めたこれらの要素を常に考え、バランスをとることが得意な科です。 高血圧は循環器科の病気とされる所以です。
高血圧は何の病気?
血圧とは、心臓から送り出された血液が動脈の血管壁の内側を押す力です。 高血圧症をそのままにしていると、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病といった重大な病気を招きます。
血圧が高いのをほっといたらどうなる?
しかし血圧が高い状態を放置しておくと徐々に動脈硬化が進行し、大血管、心臓、脳血管、腎臓、眼の網膜などの内臓が傷害を受け、動脈瘤、動脈解離、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、腎不全、視力障害などの重大な病気を引き起こすことになります。
血圧が高い人はどんな人?
遺伝や、肥満、ストレス、喫煙、塩分の多い食事、過度な飲酒の習慣などがその危険因子ですが、多く当てはまる人ほど高血圧になる可能性は高くなります。 両親がそろって高血圧の場合、その子が高血圧になる確率は約50%。 片親だけが高血圧の場合には、子が高血圧になる確率は30%前後という報告もあって、遺伝性があるのは確かです。