「産婦人科診療ガイドライン」では、「妊娠41週では分娩誘発を行うか、陣痛発来を待機する」「妊娠42週では原則として分娩誘発を勧める」と記載されています。 当院では羊水に異常なければ41週、羊水量減少があれば早めの分娩誘発を行うことが多いですが、御本人と相談しその都度方針を決めているのが実際のところです。
何週での出産がベスト?
お産に適した時期は正期産と呼ばれます。 この期間は 37 週 0 日から 41 週 6 日の 35 日間です。 いつでも外の世界に出てこられる準備ができています。 そのため、37 週超えたら 毎日が分娩予定日だと思って生活しましょう。
自然分娩 何週が多い?
下記は2021年6月に発表された公益社団法人 日本産科婦人科学会 周産期委員会「報告 分娩週数の分布」に基づき作成した分娩週数の一覧表です。 御覧頂くと分かる通り、実際は38週で出産される方の割合が23.3%と最も多く、37週~39週と40週より前に出産される方が全体の約61%となっています。
計画無痛分娩は何週にする?
一般的に、計画無痛分娩の予定は、妊娠37週以降の正期産の時期に入ってから医師が決めます。 妊婦さん本人の希望を聞き、母体と赤ちゃんの状態を総合的に判断して、出産の準備が整う時期を予測します。 緊急性がある場合は、妊婦さんの希望に関わらず、安全性を考慮した予定日に実施されます。
普通分娩 何週から?
妊娠37週から41週までの出産を正期産となります。 妊婦さんはこの辺りでの出産が多く、分娩の約90%は正期産といわれています。 妊娠36週までの出産を早産、妊娠42週以降の妊娠状態を過期妊娠といいます。 一方、妊娠35〜36週の早産児の生命予後は正期産児のそれと比べて変わらないことが判っています。