緩和ケア内科は患者さんのがんによるさまざまなつらさをやわらげることを目的とした診療科です。 痛みやだるさ、息苦しさ、吐き気などの体の症状だけではなく、不安などの精神的なつらさ、これには家族や仕事などに対する社会的な不安も含まれますが、こうしたつらさが少しでも楽になるように総合的に対応しています。
緩和ケア病棟 何する?
各施設の方針にもよりますが、基本的に緩和ケア病棟では「治癒」を目的とした医療行為を積極的には行わず、痛みや不快な症状を和らげるために必要なケアを中心に提供していきます。 具体的には、疼痛コントロール、栄養管理、褥瘡の予防やケア、胸水や腹水の管理など、患者さんの様子を見ながら日々の看護を実施します。
緩和ケア病棟 どれくらい?
「緩和ケア病棟入院料」は1日当たり37,800円となっており、この金額には健康保険が適用されます。 ですから健康保険で3割負担の方の場合、1日の自己負担額は37,800円×0.3=11,340円になります。 食事の自己負担金は1食当たり260円です。 所得状況によってはこれより安くなることもあります。
緩和ケア病棟 どんな人?
どんな患者さんが入院しているのか 緩和ケア病棟に入院しているのは、快癒が難しい、命に関わる重大な疾患を持つ患者さんです。 その多くが「がん」を患っています。 緩和ケアが必要な患者さんは、本人の希望に合わせて入院・通院・在宅のいずれかで緩和ケアを受けることができます。
緩和ケア どのようなこと?
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に同定し、適切な評価と治療によって、苦痛の予防と緩和を行うことで、QOL(Quality of Life:生活の質) を改善するアプローチである.