甲状腺に慢性の炎症が起こり、甲状腺が腫れてくる良性の病気です。 進行すると甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが足りない状態)になることがあり、むくみ、寒がり、便秘、物忘れなどの症状が出てきます。
甲状腺が腫れているなぜ?
甲状腺にホルモン産生を促すTSHというホルモンがありますが、(脳の下垂体というところで産生されます)このTSHのような作用をもつ抗体(タンパク質)が間違って産生され、身体の必要以上に甲状腺ホルモンが作られてしまいます。 甲状腺は機能亢進(働きすぎ)によって腫大します。
甲状腺肥大の症状は?
元気がなくなって寒がりになる、むくみが起きやすくなる、便秘になる、白髪が増える、髪が抜ける、枯れ声になってくる、疲れやすいなどの症状が出てきます。 これらの症状のうち、特にむくみを放置しておくと心臓の周りまで水が溜まってしまうことがあります。
甲状腺の腫れどうやってわかる?
正常の甲状腺は柔らかいので、外から手で触ってもわかりませんが、腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。
甲状腺の腫れ どこ?
甲状腺の腫れに気づいたら「内分泌内科」または「耳鼻いんこう科」を受診しましょう。 ご自身にかかりつけの内科がある場合は、まずはそこで相談し、専門医を紹介してもらうことも1つの方法です。 ※上記の診療科目を受診した場合でも、診察が可能かどうかは、各医療機関の設備やご自身の症状によって異なります。