真性ケロイドは増殖傾向が強く、治療に抵抗します。 中心部は萎縮性瘢痕(赤くなくぴかぴかした傷)で治癒しますが周辺へ広がり、前胸部で始まり背部まで拡大した患者さんも経験しています。 一方肥厚性瘢痕は治療しなくても自然に良くなる傾向がみられ、時間とともに平らになり萎縮性瘢痕で傷は落ち着きます。
ケロイドのしこりは?
ケロイドは、胸骨部、肩、上腕の外側、上背部、恥骨(ちこつ)部に発生しやすい病気です。 手術やけがの痕のほか、にきびの痕(あと)や本人が気づかないような小さな傷から発生します。 表面に光沢のあるやや赤いしこりで、辺縁部はなだらかに隆起し、周囲の皮膚は赤みを帯びています。
ケロイド なんでなる?
ケロイドは皮膚の深いところにある真皮という部分で炎症が続いてしまうことにより生じる疾患です。 炎症ですから、痒みや痛みがあります。 本来、きずを治すために必要な炎症が過剰に続いてしまうため、血管ができて赤く見え、膠原線維(コラーゲン)ができて盛り上がります。
ケロイドの治癒期間は?
一般に自然治癒期間は2~3年ですが、時に5年以上に及ぶこともあります。 ケロイド・肥厚性瘢痕の保守的治療保守的治療には圧迫療法、ステロイド局所注射、飲み薬などがあります。
ケロイドの治し方は?
<治療方法>1・内服薬 リザベン(トラニラスト)という内服薬が、現在唯一国内で保険適応があり処方されている肥厚性瘢痕、ケロイドに対する治療薬です。 ... 2・ステロイド軟膏、テープ ステロイドには抗炎症効果がありますので、皮膚線維細胞の増殖を抑え、赤みやかゆみに効果が認められます。 ... 3・圧迫療法 ... 4・ステロイド注射 ... 5・手術療法