文献資料や出土した木簡などから、奈良時代の食事の様子が明らかになってきました。 ナス・レンコン・ウリ・大根などの野菜や根菜類、鹿・鴨などの肉類、鮭・アワビなどの魚介類、ワカメな どの海藻類を煮たり焼いたりして調理していました。
貴族は何を食べていた?
「貴族」の食生活 貴族の食生活は、米を主食とし、主菜や副菜、デザートまで付いた豪華な食事で、庶民とは一線を画した優雅な暮らしぶりだったと言われています。 ただし、米と言っても今のようにふっくらとした白米を食べていたわけではなく、うるち米を甑(こしき)で蒸した「強飯」(こわいい)と呼ばれる少し硬めの米を食べていました。
飛鳥時代の食べ物は?
貴族は真鯛、アワビ、鮎、古代チーズなど様々なものを食べ、栄養の取りすぎで成人病になることもありました。 下級役人は玄米を主食とし、おかずに味噌汁、きゅうりの塩図家、かぶの酢の物、いわしの煮付けなど。 お酒も飲んでいました。 庶民は玄米に塩、海草の味噌汁、ゆでた青菜や山菜などを食べていました。
農民の食生活は?
ある農民の1日の食事は、朝はご飯の残りを小麦粉と混ぜて焼いたお餅、昼は雑炊、夜は粉団子汁というものであった。 ある農民の1日の食事は、朝はご飯の残りを小麦粉と混ぜて焼いた餅、昼は雑炊、夕食は大根と小麦粉を練った団子を汁物に入れて煮込んだ粉団子汁というものであった。
奈良時代とはどんな時代?
和銅3年(710)から延暦3年(784)までの74年間。 律令国家の完成期にあたり、国土の開発、制度の整備が進められ、唐や朝鮮との交通、仏教の興隆などにつれて、日本の文化・芸術が大きく開花した。 聖武天皇の時代が最盛期。 美術史では天平時代ともいう。