脳梗塞の治療は一般的には点滴治療が中心となります。 血をさらさらにする点滴やお薬、血を固まりずらくする薬を使用します。 （脳梗塞のタイプによって使用する点滴やお薬が違ってきます。） その他には脳の腫れを抑えるお薬や脳を保護するお薬を使用します。
脳梗塞発症後の治療は？
脳梗塞の発症後、8時間以内なら行える「血管内治療」 脳梗塞を発症してから4時間半を過ぎた場合でも、8時間以内であれば血管内治療を行うことができます。 血管内治療はt-PAが受けられない場合や、太い血管に大きな血栓が詰まっていてt-PAの効果が得られにくい場合などに行われます。
アテローム性脳梗塞の治療薬は？
アテローム血栓性脳梗塞の薬物治療は抗血小板薬が中心です。 急性期にはアスピリンやクロピドグレルの内服、あるいはオザグレルナトリウムの点滴が行われます。 また抗凝固薬であるアルガトロバンの点滴治療も行われます。
小脳梗塞の治療法は？
発症後4～5時間以内の場合は、脳の血栓を溶かす薬を使用した治療が行われることが一般的です。 最近特に進歩しているのが血管内治療で、脳の太い動脈が詰まっている場合に、足の付け根の血管から脳血管まで専用のカテーテルを挿入し、血栓を回収することも行われています。
脳梗塞の点滴治療薬は？
発作後48時間以内の人には、使用できるかどうかを検討し、アルガトロバンという薬を1週間、点滴で静脈から投与します。 これらは血液が固まる因子を抑えて、血栓ができたり、より大きくなるのを防ぎます。 また出血が起きやすいという副作用があるため、消化管からの出血や鼻出血、皮下出血、出血性脳梗塞（注4）に注意して使います。
