一般的に発症から3~6時間を経過して死に至ると言われており、それより前に早期診断をして治療に進めば脳細胞を助けることができる可能性があります。 脳血管に詰まった血の塊を溶かす新しい血栓溶解薬「組織プラスミノゲン活性化因子(tPA)」が平成17年10月、脳梗塞治療用として承認されました。
脳梗塞は何回もなる?
脳梗塞の再発率は10年間で49.7%というデータがあります[1]。 脳梗塞の再発は、発症してから1か月以内が最も高いですが年数が経過していても再発の危険性があります。 再発時の特徴としては、初回と異なるタイプの脳梗塞を引き起こすこともありますが、ほとんどが初回と同じタイプの脳梗塞を繰り返す可能性が高いです。
脳梗塞 余命 何年?
平均余命を計算したところ、脳梗塞を発症した患者では12.5年、脳出血の患者では12.0年となっていました。 脳出血患者の予想される損失生存年数は、虚血性脳卒中患者に比べて有意に高くなっていました(10.1対5.7)。
脳梗塞の危険性は?
脳梗塞を発生させる危険因子には、高血圧や不整脈(心房細動)、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。 高くなった血圧や乱れた血流が血管を傷つけて血栓をつくり、血管はしだいに硬くなっていきます。 そうしてできた動脈硬化が、脳梗塞を起こします。 メタボリックシンドロームも脳梗塞の危険因子の一つです。
脳梗塞になったらどうなるの?
脳梗塞では脳血管が狭まったり、塞がれたりすることで脳神経細胞に血液がいかなくなり、運動麻痺、感覚障害、高次脳機能障害、意識障害などのさまざまな症状が起こります。 脳に大きなダメージを与える脳梗塞は、治療後も後遺症として残ったり、数年のうちに再発したり……、さらには最悪の場合命を落とす可能性がある脳疾患です。