モルヒネが投与されている場合、腎機能障害が生じるとモルヒネの投与量は同一でもモルヒネの代謝産物が蓄積することにより眠気を発現することがある。
オピオイド 吐き気 なぜ?
嘔気・嘔吐は、オピオイドがCTZ に豊富に発現しているμ受容体を刺激することにより起こる。 活性化されたμ受容体がこの部位でのドパミン*1遊離を引き起こし、ドパミンD受容体*2が活性化され、その結果嘔吐中枢(vomiting center;VC)が刺激されることによる。
オピオイド中毒の症状は?
不安および薬物渇望に続き,安静時呼吸数が増加して1分間に16回を超え,通常は発汗,あくび,流涙,鼻漏,散瞳,および胃痙攣を伴う。 後に,立毛(鳥肌),振戦,筋攣縮,頻脈,高血圧,発熱・悪寒,食欲不振,悪心,嘔吐,および下痢が発生することがある。 オピオイドからの離脱では,発熱,痙攣発作,または精神状態の変化は生じない。
医療用麻薬の三大副作用は?
オピオイドの三大副作用は、便秘、悪心嘔吐、眠気です。 便秘は発生率が非常に高く、ほとんど耐性を生じない為、緩下剤の予防的投与が必要となります。
医療用麻薬 吐き気 なぜ?
モルヒネなどの麻薬の投与によって、ドーパミン遊離およびドーパミン受容体に対する刺激が起こり、その結果嘔吐中枢が刺激されます。 また消化管蠕動運動に対する抑制作用によって胃内容物の貯留が起こり、これによっても二次的に嘔吐中枢が刺激されます。 さらに消化管蠕動運動の抑制や消化酵素の分泌の低下などで、慢性的な便秘を生じます。