オピオイドは、各種臓器からの消化酵素の分泌を抑制し、消化管の蠕動運動も抑制するため、食物消化が遅滞し、腸管での食物通過時間は延長する。 さらに食物が大腸で長時間とどまるなかで、水分吸収は一段と進むため便は固くなる結果、便秘が起こる。 また、肛門括約筋の緊張も高まるため、排便しにくい状況となる。
オピオイド 副作用 眠気なぜ?
モルヒネが投与されている場合、腎機能障害が生じるとモルヒネの投与量は同一でもモルヒネの代謝産物が蓄積することにより眠気を発現することがある。
医療用麻薬 吐き気 なぜ?
モルヒネなどの麻薬の投与によって、ドーパミン遊離およびドーパミン受容体に対する刺激が起こり、その結果嘔吐中枢が刺激されます。 また消化管蠕動運動に対する抑制作用によって胃内容物の貯留が起こり、これによっても二次的に嘔吐中枢が刺激されます。 さらに消化管蠕動運動の抑制や消化酵素の分泌の低下などで、慢性的な便秘を生じます。
オピオイド危機 なぜ?
オピオイド危機の原因は製薬会社の誇大宣伝だけでなく、2008年のリーマンショックに端を発した世界同時不況による失業者増加がうつ病や精神不安、慢性疼痛患者を増加させ、薬物依存者を増加させたとも言われており、この問題の根はかなり深くさらに枝分かれをしているようです。
麻薬性鎮痛薬 呼吸抑制 なぜ?
代表的な薬剤としてハロペリドールなど。 オピオイドによる呼吸抑制は、用量依存的な延髄の呼吸中枢への直接の作用によるもので、二酸化炭素に対する呼吸中枢の反応が低下し、呼吸回数の減少が認められる。