飛ぶという行為は、重力に逆らうため相当なエネルギーを必要とします。 襲ってくる敵から逃げる必要もない安全な環境にいたら、飛ぶことはエネルギーの無駄使いにしかならないのです。 つまり、ペンギンは飛べなくなったのではなく、飛ぶ必要がなくなったから飛ばなくなったのです。
ペンギンは、どうして飛べなくなったのか?
1. ペンギンの羽は泳ぐためのひれとして進化したから 鳥類には羽がありますが、ペンギンの羽は泳ぐためのひれの役割を担っています。 飛ぶための羽ではなく、泳ぐための羽になっているのです。 ペンギン以外にも、鳥類の中には飛べない鳥は何種類もいます。 いずれもペンギンと同じように、羽が何らかの理由で飛躍能力をなくしています。
飛べない鳥がいるのはなぜ?
飛べない鳥は基本的に体重が重く、飛ぶためにはその重量に見合うだけの翼による揚力が必要になります。 しかし、揚力を増加させるには、さらに翼を大きくし体重を増加させる必要があり、いつまで経っても体重に揚力が追い付くことはありません。 つまり、地球上で空を飛ぶためには、ある程度体重が軽くなくてはいけないということです。
ペンギン なぜ進化?
海に潜るために進化した鳥 ペンギンは5000万年以上前、水辺に住み海中の生物を捕食するために、潜ることに特化していきました。 水かきのある足、ヒレのような翼、特殊な羽毛は、全て彼らが水中で自由に動き回るために進化した形です。
ペンギン なぜ歩けるのか?
深く潜ると水圧がかかるので、体がへこまないように足の骨が補強代わりにもなっているのです。 また、足を外へ出さないことで、水への抵抗も少なくなります。 かわいらしいよちよち歩きの理由は、生きていくための進化だったのですね。