さい帯血は赤ちゃんが産まれると、へその緒や胎盤と一緒に処分するのが通常の流れですが、このさい帯血には血液を造る細胞(造血幹細胞)がたくさん入っていて、白血病などの病気に苦しむ患者さんの治療に使うことができるのです。
臍帯血 どうする?
臍帯血は医療機関で採取された後、適切な方法で保存され臍帯血バンクと呼ばれる臍帯血供給事業者へ送られます。 臍帯血を長期間保存しておく機関が臍帯血バンクです。 臍帯血バンクには公的機関と民間機関があり、それぞれに全く違う目的で臍帯血を保存しているのも特徴の1つです。
臍帯血採取 なぜ?
胎児を循環した臍帯動脈血測定をすることで、分娩時における胎児の代謝状態や酸素化に関する情報を得ることができます。 すなわち、分娩時、胎児にアシドーシスがあったかどうか客観的に判断することができます。 代謝性アシドーシスは血液のベース・エクセス(BE)が減少するため、pHの低下を引き起こします。
へその緒 切らないとどうなる?
切るのを待つと鉄分たっぷりの血が流れて へその緒(臍帯=さいたい)は、母体の胎盤とつながり胎児に栄養や酸素を供給しているが、生まれたらすぐに切るのが一般的だ。 しかし、しばらくつけたままにしておくと、鉄分の豊富な血液が新生児に供給され、ヘモグロビン値がよくなることが経験的に知られていた。
臍帯血 誰の血?
胎児の血液は母親の血液と混じることなく、胎盤で物質交換を行っています。 臍帯血とはこの臍帯内血管にある血液であり、胎児の血液そのものなのです。 この臍帯血は血液細胞(赤血球、白血球や血小板等)を作る造血幹細胞を多く含んでいるため、臍帯血バンクなどではへその緒(臍帯)の提供を呼び掛けています。