うまく飲み込めずに、食べ物が気管や肺に入ってしまうと(誤嚥:ごえん)、窒息や肺炎を起こすことがあるので、大変危険です。
気管に食べ物が入ったら 何科に行けばいい?
【食事中に突然、息ができなくなったり、誤嚥が起こったら、まず、気管食道科専門医に相談してください。】
食物が気管に入らないのはなぜ?
食道は普段は閉じているため、食道に空気が入ることはありません。 物をのみこむ時には声帯は閉じて、その上から喉頭蓋が蓋をします。 そして食道入り口が開くため、食物は喉頭・気管に入ることなく食道へ入っていきます。
気管に入った水 どうなる?
たとえ水を誤嚥したとしても水そのものには肺炎を発症させる力が弱く(バクテリアが少なく)、肺に入った水は簡単に血液中に吸収されます。 一定の条件下で、飲水することは肺炎の発症に必ずしもつながりません。 むしろ嚥下障害の方の生活の質を高める(飲水制限を解除できる)効果があります。
食事中にむせるのはなぜ?
しかし、時には間違えて食べ物が気管を通ってしまう場合があります。 その時、体が危険を察知して勢いよく空気を吐き出し、食べ物を外に排出させようとします。 これが、「むせ」の正体です。