とうがらしに含まれるカプサイシンという辛味成分は、交感神経を働かせ、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にさせます。 蠕動運動それ自体は、消化した食べ物を移動させたり、お通じをよくしてくれる大切な働きです。 ですが、カプサイシンをとりすぎると蠕動運動が活発になりすぎて下痢を引き起こしてしまうことがあります。
辛いものを食べるとなぜ下痢?
特にカプサイシンには、交感神経を刺激して腸のぜん動運動を促す効果もあるため、摂りすぎによって腸の動きが過剰になり下痢を引き起こすことがあります。 また東洋医学では、辛いものの摂り過ぎによって「熱」が胃にこもり「胃熱(いねつ)」が生じることで「気(生命エネルギー)」が滞り、胃炎症状などを起こすと考えられています。
辛いものを食べ続けるとどうなる?
<辛いものの大量摂取による健康被害> 下痢になるカプサイシンを摂取し過ぎると、胃腸の粘膜を痛めてしまいます。 そのため胃を痛めることになり、下痢に繋がります。 息切れが起きる辛いものを食べると脳が大量のアドレナリンを分泌。 心拍数や血圧が上昇し、心臓に負担がかかってしまいます。
ストレス下痢どうすれば?
下痢予防のためには原因となっているストレスを適宜解消するだけでなく、規則正しい生活を送ることで自律神経のバランスを整え、腸に負担がかからないよう消化に良い食事を摂ることが重要です。 また他の症状が出たり、長く続いたりする場合には無理せず速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
辛いもの お尻痛い なぜ?
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは、消化・吸収されずに排出されます。 そのため、口と同様にお尻でも痛みや熱さを感じるのです。 また、カプサイシンには、発汗作用や体温を上げる効果、粘膜などに刺激を与える効果があり、痔の原因となったり、痔を悪化させたりします。