強迫性障害は不安障害の一種です。 たとえば、「手が細菌で汚染された」という強い不安にかきたてられて何時間も手を洗い続けたり、肌荒れするほどアルコール消毒をくりかえしたりなど、明らかに「やりすぎ」な行為をともないます。
何度も手を洗う 心理?
「異常なほど手を洗う」「手洗いがやめられない」。 このような人は潔癖症とか神経質と呼ばれて性格の問題と考えられてしまいがちですが、異常な手洗いは「強迫性障害」という疾患によくみられる症状です。 強迫性障害の人は、自分にとって汚いと感じる物を触ってしまうと、すぐに手を洗わなくてはいられません。
強迫性障害 何科を受診?
強迫性障害(OCD)は、適切な治療によって治る病気です。 症状の程度も現れ方も人によって違うので、自己判断で素人療法を行うのは危険です。 まずは、通院しやすい地域にある病院の「精神科」や「精神神経科」を受診しましょう。
同じことを何度もしてしまう?
ある特定の考えが自分の意思に反して繰り返し浮かび(強迫観念)、それによって引き起こされる不安や恐怖などを打ち消すために、同じ行動を繰り返すことを自分に強いる(強迫行為)のが「強迫性障害」の症状です。 英語の疾患名Obsessive Compulsion Disorderを略してOCDともいわれます。
強迫性障害 どのくらいで治る?
強迫性障害の治療の経過は、まずは内服治療を含めた治療を開始後、強迫症状の強固さに応じた個人差はありますが、約2週間から3ヶ月程度で症状が軽快傾向へと向かう方が多いです。