このとき暴れることがありますが、これは深い麻酔への移行時に脳が一時的に興奮するために起こります。 心配する必要はありません。 深い麻酔状態になったら、自然に興奮は治まります。 その後、保護者の方が付き添われているときには、手術室から退室していただきます。
鎮静剤 暴れる なぜ?
実は、このように「胃カメラもしくは大腸カメラで暴れてしまった」という方は珍しくありません。 なぜこのようなことが起きるかというと、ひとつ目は鎮静剤の種類、量のコントロールができていないこと、ふたつ目は内視鏡技術の問題です。 鎮静剤を適切に使わないと「脱抑制」(無意識、記憶がないのに暴れてしまう)ことがまれに起こります。
全身麻酔の死亡率は?
最近の統計では、発症頻度は全身麻酔10万例に1~2例、死亡率は約15%です。
全身麻酔の危険性は?
軽微ですが頻度の高い全身麻酔後の合併症として、吐き気、嘔吐、頭痛、寒気による震えがあります。 また、全身麻酔では人工呼吸が必要となりますので、口唇、歯牙の損傷、喉の違和感、嗄声も起こりえます。 このような合併症は起こらないに越したことはないのですが、完璧な予防策は無く、研究の途上にあります。
全身麻酔 脳梗塞 なぜ?
多くの麻酔薬は、その作用で血圧を下げます。 いつも血圧が高い状態でいる人は正常な人と比べ、その下がり幅が大きく、全身への血流が悪くなります。 そのため、脳梗塞や心筋梗塞などの危険性が高くなります。