全身麻酔は反射を抑制するため、麻酔薬の影響下にある患者さんが嘔吐(あるいは胃内容物が逆流)すれば吐物が気管から肺に入ってしまうことがあります。 これは挿管チューブ(気管内チューブ)を気管に入れる前や麻酔がかかる途中で起こりやすい全身麻酔の合併症です。 これを予防するため、術前の食事や飲水は控えてもらいます。
全身麻酔 なぜ危険?
軽微ですが頻度の高い全身麻酔後の合併症として、吐き気、嘔吐、頭痛、寒気による震えがあります。 また、全身麻酔では人工呼吸が必要となりますので、口唇、歯牙の損傷、喉の違和感、嗄声も起こりえます。 このような合併症は起こらないに越したことはないのですが、完璧な予防策は無く、研究の途上にあります。
全身麻酔 誤嚥 なぜ?
誤えん性肺炎 全身麻酔は反射を抑制します。 このため、麻酔薬の影響下にある患者さんが嘔吐(あるいは胃内容物が逆流)すれば、吐物が気管から肺に入ってしまうことがあります。
麻酔 誤嚥 なぜ?
普通常、寝ている時は吐いても、咳などにより吐物を吐き出して、気管や肺に入ったり、詰まったりするのを防ぐ反射があります。 しかしながら全身麻酔中は睡眠中と異なって、吐いたものを吐き出す反射がなくなりますので、吐物が肺や気管に入って、誤嚥性肺炎や窒息を起こすことがあります。
麻酔導入時の合併症は?
全身麻酔の副作用・合併症 気道確保に伴うものでは歯牙口腔内損傷や嗄声、咽頭喉頭痛、誤嚥性肺炎、喘息発作などの合併症が挙げられます。 気道や呼吸器系の合併症では、麻酔導入時の気道確保困難、麻酔覚醒後の上気道閉塞や無呼吸などによる低酸素血症や高二酸化炭素血症、気胸、無気肺等のリスクがあります。