全身麻酔を行うと、意識が消失して舌根沈下が起こり、上気道が閉塞します。 また、呼吸中枢が抑制されるため呼吸抑制が起こります。 そして、筋弛緩薬を使用することで呼吸が停止します。 これらの作用が発現するため、人工呼吸器による呼吸管理が必要になります。 7 апр. 2021 г.
全身麻酔 呼吸抑制 なぜ?
術後呼吸抑制の原因としては、薬剤性の抑制と筋弛緩薬による呼吸筋の筋力低下が挙げられます。 前者には吸入麻酔薬や鎮痛・鎮静薬が関与します。 吸入麻酔薬は換気量の現象と呼吸回数の増加が特徴であり、鎮痛・鎮静薬による呼吸抑制は呼吸回数の減少が特徴的です。
全身麻酔の呼吸への影響は?
全身麻酔の副作用・合併症 気道や呼吸器系の合併症では、麻酔導入時の気道確保困難、麻酔覚醒後の上気道閉塞や無呼吸などによる低酸素血症や高二酸化炭素血症、気胸、無気肺等のリスクがあります。 特に脳は低酸素に弱く不可逆的な障害を来たします。 循環器系では低血圧は脳梗塞や心筋虚血、腎障害を起こすリスクが上がります。
麻酔 呼吸抑制 いつまで?
術後はいつまで酸素投与が必要? 基本的には空気呼吸下でのSpOが術前値に戻れば酸素投与は必要ありませんが、呼吸抑制や上気道閉塞などの重篤な術後早期低酸素血症の危険性が高い術後3時間程度は酸素投与が必要です。
全身麻酔 呼吸器合併症 なぜ?
全身麻酔は反射を抑制するため、麻酔薬の影響下にある患者さんが嘔吐(あるいは胃内容物が逆流)すれば吐物が気管から肺に入ってしまうことがあります。 これは挿管チューブ(気管内チューブ)を気管に入れる前や麻酔がかかる途中で起こりやすい全身麻酔の合併症です。 これを予防するため、術前の食事や飲水は控えてもらいます。