熱中症を疑う症状があり、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼びましょう。 意識がある場合は、前述の応急処置を行います。 ただし、水分を自力で摂れない場合は、医療機関へ。 また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。
熱中症の入院レベルは?
熱疲労は、全身の倦怠感や脱力、頭痛、 吐き気、嘔吐、下痢などが見られる状態です。 また、熱中症の重症度を「具体的な治療の必要性」の観点から、Ⅰ度(現場での応急処置で対応でき る軽症)、Ⅱ度(病院への搬送を必要とする中等症)、Ⅲ度(入院して集中治療の必要性のある重症)に 分類しました(表2−1)。
熱中症の病院対応は?
医療機関では熱中症の治療として、「全身の冷却」や「水分や電解質(ナトリウムやカリウム等)の補給」などが行われます。 全身を直ちに冷やして、脱水症状を改善するために、失われた水分や塩分を点滴で補給します。 体を冷やす方法には、「体の外側から冷やす」と「体の内側から冷やす」の2つがあります。
熱中症の休養期間は?
熱中症にかかった人が、暑い環境での運動を再開するには、相当の日数を置く必要があります。 たとえ症状が軽かったとしても、最低1週間程度の休養が必要です。 症状が重くなるにつれ、日数は増えていきます。 回復期間中は、暑い環境での運動や、激しい運動は厳禁です。
熱中症 何時間でなる?
暑い場所にいた時から「24時間」が熱中症になる可能性がある目安と考え、油断せず熱中症の症状に警戒することが大切です。 また、夏場の体調不良の原因が実は熱中症だったということもありえます。 例えば、熱中症の症状に腹痛があります。 夏場だと、まずは食あたりや水の飲みすぎが原因と考えてしまいそうですよね。