脳の神経細胞に「レビー小体」というたんぱく質のかたまりができます。レビー小体が神経細胞を傷つけ壊してしまうので、結果として認知症になります。 レビー小体は脳だけでなく、全身に張り巡らされた神経にもできます。
レビー小体型認知症 なぜ起こる?
レビー小体型認知症の原因は、「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質が神経細胞内に溜まることです。 レビー小体が神経細胞内に溜まると神経細胞が破壊されてしまい、さまざまな症状を引き起こします。 なお、レビー小体は、パーキンソン病の原因としても知られているものです。
レビー小体型認知症の原因物質は?
脳の神経細胞のαシヌクレインというたんぱく質を核としたレビー小体という物質が、大脳皮質にたまることで神経細胞が失われ、認知症の症状が現れます。 レビー小体は運動機能をつかさどる脳幹にもたまりやすく、神経伝達物質であるドパミンが減少するため、多くの場合、手の震えなどのパーキンソン症状をともないます。
レビー 幻視 なぜ?
レビー小体が現れる原因は脳の年齢的な変化と考えられています。 脳の神経細胞が徐々に減っていき、特に記憶に関連した側頭葉と情報処理をする後頭葉が萎縮するため幻視が出やすいと考えられています。
レビー小体型認知症の進行は?
レビー小体型認知症の進行は、他の認知症と比べると速く、次のような段階を経て進行していきます。 ・うつ症状や、レム睡眠行動障害、嗅覚異常や便秘から始まることが多い。 ・軽度のもの忘れや軽度のパーキンソン症状(手足の震え、姿勢のバランスの悪さなど)が見られる。