妊娠中に鉄欠乏になってしまうと貧血を引き起こすだけでなく、赤ちゃんの発育不足や早産といった影響を及ぼすリスクもあります。 妊娠中は、赤ちゃんが成長するために鉄分が多く失われていきます。 また、出産でも血液を失い、貧血を重症化させ産後うつになる可能性があります。
妊婦 貧血 ひどいとどうなる?
貧血が重度になると、脈拍が速くなる場合や遅くなる場合があり、失神や低血圧を起こすこともあります。 貧血が続くと、以下につながる可能性があります。 胎児が正常な成長と発達、特に脳の発達に必要な酸素の十分な供給が受けられなくなることがあります。 妊婦に極度の疲労や息切れが生じることがあります。
妊婦 貧血 どんな感じ?
貧血になると、動悸、息切れ、疲れやすいなどの症状がでます。 妊娠中は特に、動悸(心臓がドキドキすること)や倦怠感(疲れやすい)、異食症(氷が食べたくなる)などの症状が出やすいです。 これらの症状があるときは、貧血の可能性が高くなります。
貧血出産どうなる?
胎児が大きくなるとそれだけ鉄分を必要とするので、貧血は妊娠後期になるとたいへん多いのです。 貧血のまま分娩(ぶんべん)になると、母体は疲労のため微弱陣痛になったり、胎児への酸素供給が減少したり、分娩時の出血が多量になり輸血の可能性が高くなるなどの危険があります。
妊婦 貧血 いつごろ?
妊娠16週頃までは、つわりによって十分な食事を摂れないことで鉄分が不足し、貧血が起こりやすくなります。 また、妊娠中期以降、特に妊娠20週以降は、赤血球を作るために必要な鉄分や葉酸の必要量も増すので、生理的に貧血が起こりやすい時期となります。