妊婦貧血は全妊娠の 20 %に発症し、その大部分は妊娠に起因する鉄欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血または両者を 合併したものです。 妊婦健診では、一般的に妊娠初期(妊娠 8-10 週頃)、中期(妊娠 24 週頃)、後期(妊娠 36 週 前後)の計 3 回、血液検査にて Hb 値、Ht 値、白血球数などを調べます。
妊娠性貧血 いつ頃?
特に、赤ちゃんが大きく成長する妊娠24~32週が貧血になりやすい時期です。
妊娠性貧血 なぜ起きる?
原因 妊婦中は、妊娠が進行するにしたがって、血液量が約1,000mlも増加します。 赤血球、ヘモグロビンも増加しますが、それ以上に循環血漿量の増加が起こるため、その結果として血液が水増しされて薄くなり貧血を起こします。
妊娠性貧血 どうなる?
妊娠中に鉄欠乏を引き起こすと、母体から鉄を受け取っているお腹の中の赤ちゃんへ影響を及ぼす可能性があります。 鉄欠乏が進むと貧血となり、更に胎児へお影響は大きくなる可能性があります。 また出産で血液は失われ、貧血は更に悪化し、その結果産後うつを発症する可能性があります。
妊娠中期 貧血 なぜ?
血液は赤ちゃんに栄養や酸素を送る為にとても大切です。 妊娠中期以降は大量に血液を作るために水分量が増えるのですが、血液の濃度は薄まってしまうので貧血の症状が出ます。