低リン血症の症状が現れるのは、血液中のリン濃度が極端に低下した場合に限られます。 筋力低下が生じ、昏迷から昏睡へ進行し、死に至ります。 軽度の慢性低リン血症では、骨がもろくなり、骨の痛みや骨折が生じます。 筋力低下や食欲の低下もみられます。
リン不足の症状は?
症状と徴候 低リン血症は通常無症候性であるが,重度の慢性欠乏状態では食欲不振,筋力低下,骨軟化症が生じうる。 重篤な神経筋障害が起こることがあり,これには進行性脳症,痙攣,昏睡,死亡が含まれる。 著明な低リン血症にみられる筋力低下には横紋筋融解症が付随することがあり,これは特に急性アルコール中毒症の場合に当てはまる。
リンの多い食品は何?
リンは、肉や魚、卵、乳製品、豆類など、たんぱく質の多い食品に多く含まれています。 また、ハムやベーコン、練り物、インスタント麺などの加工食品にも入っています。 リンには、食材にもともと含まれている「有機リン」と、食品添加物に使われる「無機リン」の2種類があります。 有機リンは、たんぱく質の多い食品に多く含まれています。
リンの人体への影響は?
血液中のリンが過剰になると、リンがカルシウムと結合して血管の壁に 沈着する「血管石灰化」が徐々に進みます。 石灰化により、血管は狭くなったり、硬くなったりしていきます。 そのため、さまざまな病気の原因となります。 また、血液の流れが悪く なるためシャントにも影響します。
リンの重要性は?
リンは骨や歯の形成に欠かせない物質です。 また、細胞がエネルギーをつくるのに使う物質や、細胞膜、DNA(デオキシリボ核酸)など、いくつかの重要な物質の構成要素でもあります。 リンは食物から摂取され、尿中やときに便中に排出されます。