低リン血症の症状が現れるのは、血液中のリン濃度が極端に低下した場合に限られます。 筋力低下が生じ、昏迷から昏睡へ進行し、死に至ります。 軽度の慢性低リン血症では、骨がもろくなり、骨の痛みや骨折が生じます。 筋力低下や食欲の低下もみられます。
リン 低下 なぜ?
低リン血症とは,血清リン濃度が2.5mg/dL(0.81mmol/L)未満となった状態である。 原因にはアルコール依存症,熱傷,飢餓,および利尿薬の使用がある。 臨床的特徴としては,筋力低下,呼吸不全,心不全などがあり,痙攣や昏睡が起こる可能性もある。
リンが多い食べ物は何ですか?
リンは、肉や魚、卵、乳製品、豆類など、たんぱく質の多い食品に多く含まれています。 また、ハムやベーコン、練り物、インスタント麺などの加工食品にも入っています。 リンには、食材にもともと含まれている「有機リン」と、食品添加物に使われる「無機リン」の2種類があります。 有機リンは、たんぱく質の多い食品に多く含まれています。
低リン血症の機序は?
□発症機序としては,①細胞内や骨へのPの移動,②腸管での吸収低下,③尿中への排泄増加,のいずれかを考える必要があるが,必ずしも単独の機序ではなくいくつか重なって生じることも多い。 通常の食事でPが不足することはないが,慢性下痢や慢性アルコール中毒などでは低P血症になることがある。
リンの人体への影響は?
血液中のリンが過剰になると、リンがカルシウムと結合して血管の壁に 沈着する「血管石灰化」が徐々に進みます。 石灰化により、血管は狭くなったり、硬くなったりしていきます。 そのため、さまざまな病気の原因となります。 また、血液の流れが悪く なるためシャントにも影響します。