生理食塩水は体液と浸透圧が同じなので刺激が少なく、創洗浄時の痛みへの対処として有効です。 26 февр. 2016 г.
褥瘡 洗浄 なぜ?
洗浄の目的は、創表面に付着した細菌類の数を減らすことです。 わが国のガイドラインでは、「十分な量の生理食塩水または水道水を用いて洗浄する(推奨度C1)」となっています。 NPUAP/EPUAPガイドライン(2009年)でも、壊死組織のない褥瘡に対して生理食塩水または水道水の使用を認めています。
生理食塩水 洗浄 なぜ?
生理食塩水は、静脈投与以外にも、浸透圧が血清浸透圧と同程度であるため、刺激が少なく、傷や粘膜の洗浄、眼の湿潤保持などに用いられる。
褥瘡の洗浄頻度は?
洗う頻度は1日1回程度でよいことが多いですが、きずの状況によってさまざまです。 ばい菌を減らす目的で、昔はきずに対して消毒を頻繁に行っていました。 褥瘡治療の研究データの中にも、消毒液のひとつであるポピドンヨードで消毒した場合のほうが治療経過がよいとする報告がいくつかあります。
褥瘡ケアの目的は?
前段で決定した手順に沿って褥瘡処置を行います。 創周囲の洗浄は、滲出液、汗、ドレッシング材、排泄物などの汚れを除去し、創感染のリスクを減らすとともに、上皮化を促進することが目的です。 創部およびポケットの洗浄は、創表面やポケット内の異物や壊死組織の除去、外部からの汚染防止、細菌の増殖抑制を目的に行います。