分娩後、エストロゲン、プロゲステロンの急激な低下により、プロラクチンの分泌が始まり、乳汁分泌の機能が開始される。 血液とリンパが乳腺や周辺組織に増加し、熱感や圧痛を伴う状態が乳房緊満である。 通常産褥3~4日ころより生じる。
乳房緊満の時期は?
乳汁生成Ⅱ期 産後3~8日 初乳~移行乳 45~60mL/日 乳汁の分泌量が増加し、乳房に熱感 や緊満を感じる。 初乳と呼ばれる母乳は、産後1~3日目と言われていますが、出産の状況により1週間ほどかかる こともあります。
乳房緊満感 いつまで続く?
乳房緊満は乳房痛や硬結をきたす状態で、産褥1週以内に発生してくることが多いといわれています。 乳汁の排出不全が原因であるため、乳管が開通し、乳汁分泌がスムースに行われるようになると症状は軽快します。
乳房緊満 産後何日?
産後3日目~5日目頃 溜まってきた乳汁を頻繁に授乳(又は搾乳)しないと、乳汁が溜まり過ぎて乳房がパンパンに腫れます。 両側の乳房に軽い発赤、腫れ、痛みが出ます。
乳房緊満感の原因は?
乳房緊満は乳汁の排出不全が原因で,乳管が開通して乳汁分泌がスムー ズに 行われるようになると症状は軽快する 4). しかし,乳房緊満の治療法として有効性が証明 された方 法はまだない 4). 乳房緊満に対して,乳管マッサージを行い乳管開口部の閉塞を予防 し,直接授乳 が成功しない場合は,搾乳による乳汁排出を行う.