このように、妊娠中と産後は赤ちゃんの成長のために母体から多くの鉄が失われ、鉄分欠乏や貧血になりやすい状態です。 その結果、半数の妊婦は貧血になると報告されています。 また産後うつの発症は10人に一人の割合との報告もあり、貧血と密接な関係があります。
産後 貧血 どうなる?
貧血になると、頭が痛い・重い、めまいがする、息切れがするといった症状があらわれることがあります。 また、お産後の回復が遅くなる、母乳が出づらくなるなどの原因にもなります。
妊娠性貧血 なぜ?
なぜ妊娠中は貧血になりやすいのかというと、妊婦さんはヘモグロビンの生成に関わる鉄分の多くをお腹の赤ちゃんに吸収されてしまうからです。 鉄分の吸収は赤ちゃんの成長にとっても不可欠なことであり、そのため割合でみると妊娠中の4人に1人の女性が貧血に悩まされやすいとされています。
産後 鉄剤 いつまで?
分娩時出血により、産褥に貧血をきたす方も少なくありません。 当院では、原則産褥2日目に貧血検査を行いますが、ヘモグロビン値が10g/dl未満の方には「フェルムカプセル100mg」を処方します。 より貧血が強ければ、静注用鉄剤の「フェジン」を退院日まで連日投与することもあります。
産後 悪露 鮮血 いつまで?
分娩直後2~3日ぐらいの悪露は真っ赤な鮮血で量が多いのが特徴です。 4~7日までは直後よりもトーンの暗い赤色で、生理程度の量に。 産後2~3週目になると褐色で量は少なくなり、産後4週目以降は黄色いクリーム状でごく少量の悪露が出ます。