転移の多い部位は,腰椎(ようつい),胸椎(きょうつい),頸椎(けいつい)といった椎骨(ついこつ)(背骨)や,骨盤,肋骨(ろっこつ),頭蓋骨(ずがいこつ),上腕骨(じょうわんこつ),大腿骨(だいたいこつ)などです。 乳がんの場合には,肘から先の腕や手,膝(ひざ)から下の脚や足の骨にはほとんど転移は起こりません。
乳がん 骨転移 どうなる?
特に乳がんでは、リンパ節、肺と並んで、骨は転移しやすい部位といえます。 骨への転移は、痛み、骨折、脊髄圧迫による神経麻痺、高カルシウム血症などを引き起こします。 なかでも骨転移による痛みは長く続いて生活の質(QOL)を低下させるので、早期の診断と適切な治療が必要です。
乳癌はどこに転移しやすい?
乳癌から転移しやすいのは、リンパ節、肺、骨、脳、肝臓など。 その中で最も多いのが、乳房から近いリンパ節です。 その次に多いのが血液循環の中心となっている肺、そして骨の部位となっています。
乳がんの骨転移の生存率は?
(この値は、骨転移があっても骨折などの異常発生を伴っていない、比較的予後がましな方1,494例の場合で、5年生存率は8.3%です。 骨転移がない症例34,690例では5年生存率が75.8%もありますので、骨転移の有無により、予後は圧倒的に違ってきます。
骨転移 痛み どんな感じ 乳がん?
最初は軽い痛みですが、徐々に強い痛みに変わっていきます。 体を動かしたり、転移した場所に体重がかかると、強く痛むこともあります。 骨が弱くなるため、ちょっとした力がかかるだけで骨折することがあります。 脊髄(背骨の内側にある神経の束)が、がんや骨折などで圧迫され、痛みや筋力低下、手足のしびれや麻痺などが起こります。