僧帽弁【そうぼうべん】 心臓の左心房と左心室との境にある弁。 2枚の弁膜からなるので二尖弁(せんべん)ともいう。 左心室内の乳頭筋の頂から腱索(けんさく)というひもがその先端につき,その形が大僧正の帽子に似るのでこの名がある。
三尖弁 僧帽弁 なぜ違う?
僧帽弁は左心房と左心室の間にある弁です。 前と後ろの2つの弁尖からなっていますが、構造は三尖弁と同じです。 三尖弁と違う点は、弁尖が丈夫にできていて、弁の開き口も三尖弁より少し小さく、楕円形をしているということです。 僧帽弁はいろいろなことから逆流や狭窄を起こすことがあります。
三尖弁と僧帽弁の違いは?
右心室の入り口(右心房と右心室の間)の弁が「三尖弁」、右心室の出口(肺動脈の間)の弁が「肺動脈弁」です。 また、左心室の入り口(左心房と左心室の間)にあるのが「僧帽弁」、左心室の出口(左心室と全身をめぐる大動脈の間)にあるのが「大動脈弁」です。 心臓弁は、血液が常に一方向に流れるように維持し、逆流を防止します。
僧帽弁 って何?
肺で酸素を取り入れ、きれいになった血液は、心臓の左心房から左心室へと移動し、全身へ押し出されます。 この左心房と左心室の間にあって、2つの部屋を遮るドアとなり、血流を一定方向に保つ役割を果たしているのが僧帽弁です。
僧帽弁の由来は?
背景 僧帽弁とは、左心房と左心室の間にある、大きく2枚からなる弁のことです。 「僧帽」とは「カトリックの司教冠」のことで、弁の名前はその形状がこのカトリックの司教冠に似ていることに由来します(図1)。