わが国では1997(平成9)年に子どもの数が高齢者人口よりも少なくなったので、この年以降、少子社会となったことになる。 そして、21世紀では、少子化の一方で高齢化が進展する「少子・高齢社会」(Aged society with a fewer number of children4)を迎えている。
少子化対策 いつから?
1990年の「1.57ショック」により厳しい少子化の現状が強く認識されるようになったものの、最初の総合的な少子化対策である「エンゼルプラン」がまとめられたのは1994年、少子化社会対策基本法が制定されたのは2003年であった。
少子高齢化の進み具合は?
また、日本においては少子高齢化が顕著で、全人口に占める15歳未満人口の割合は12.5%(2015年)から10.7%(2045年)に減少する一方で、65歳以上人口の割合は26.6%(2015年)から36.8%(2045年)に大きく増加します。 日本の社会保障制度は現役世代が高齢者を支える面もあります。
少子高齢化 今後どうなる?
2008年をピークに減少に入りましたが、65歳以上の高齢者数は増え続け、2025年には3657万人、2042年には3878万人になると予測されています。 さらに2025年は、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる年で、これにより後期高齢者の数は、全人口の約18%にあたる2179万人になります。
少子高齢化のきっかけは?
考えられる原因は多岐にわたる。 価値観の多様化による未婚率の上昇、女性の社会進出による平均初婚年齢の上昇(晩婚化)、結婚から出産までの年数の増加(晩産化)等が考えられる。 また、子どもを望んでいても授からないケースも増えている。