柿渋色(かきしぶいろ)とは、灰がかった黄赤色で、色づく前のカキの実をしぼって作られます。 歌舞伎役者の一門、市川家がよく用いていた色であるところから、俗に「団十郎茶」とも呼ばれます。 江戸時代では、「柿色」と呼ばれますが、これは「柿渋色」を略したもので、柿の実の色にちなんだ「柿色」とは異なります。
柿渋 何色?
柿渋(かきしぶ) 渋柿からとれる汁から作った赤褐色系の色。 そして、柿渋色はその柿渋の液体系の赤褐色系カラー。 モールにもたくさんの商品があり、平均するとうすい赤茶色系カラー。
柿渋 何性?
通常の柿渋はいずれもph3程度(酸性)で、無臭柿渋はph4程度(弱酸性)です。
柿渋 って何に使うの?
用途 防腐作用があるため、即身仏(ミイラ)に塗布したり、水中で用いる魚網や釣り糸の防腐と、強度を増すために古くから用いられてきた。 また、木工品や木材建築の塗装の下地塗りにも用いる。 縄灰と混ぜて外壁の塗装にも使用された。
柿渋 何回?
2回、3回と塗り重ねると濃くなります。 最後に布で拭き取ることで気泡やムラを無くします。 ※うすめた柿渋は、塗装直後はすごく薄いのですが、塗り重ねと乾燥を繰り返すと段々と濃くなっていきます。 木材の種類により色の着色具合は異なりますので事前に端材があればテスト塗りしてください。