湿性(断続性)ラ音〈moist rale(=clackle)〉 気道に分泌物がある場合に、空気が気管支を通過して水泡が破れて生じる異常な呼吸音で、水泡音とも呼ばれる。 一般に肺炎、気管支炎などで生じるが、うっ血性心不全で肺胞隔壁血管周囲、肺胞内、気管支壁および内腔に浮腫液が滲出した場合にも生じる。
水泡音の症状は?
水泡音は、吸気初期または全吸気時に「ゴロゴロ、プツプツ」という音が聴こえるのが特徴です。 捻髪音は呼気時に閉塞した末梢気道が吸気時に開放する音、水泡音は気道内の水泡がはじける音と覚えましょう。 なお、水泡音は、末梢肺(肺胞または間質領域の病変)でも聴こえるという例外があることに注意してください。
乾性ラ音の原因は?
乾性(連続性)ラ音〈dry rale(=rhoncli, wheeze)〉 気道が狭窄したとき、すなわち気道の痙攣、分泌物の付着、気管支粘膜の腫脹によって起こる異常な呼吸音である。
連続性ラ音の原因は?
連続性ラ音とは・・・ 連続性ラ音(れんぞくせいらおん、continuous sound)とは、持続時間が長い連続的な楽音様(声や管楽器の音のような)ラ音をいう。 気管支の狭窄などにより生じる。 副雑音※の一つである。 副雑音:呼吸運動に伴って生じる異常呼吸音。
湿性ラ音 ってどんな音?
湿性ラ音(しっせいらおん)とは、断続性ラ音のことである。 ラ音(ラッセル音)の1つで、気管支に液体が発生しているときに聞かれる肺の異常音を指す。 湿性ラ音は、さらに粗い断続音(coarse crackle)と細かい断続音(fine crackle)の2つに分類される。