水分にとろみをつける理由は、嚥下機能が低下した人にとって、液体は誤嚥しやすい性状をしているからです。 具体的には、液体に特有の「流れる(移動の)スピードが速い」、「まとまらずバラバラにひろがる」という性状がかなり嚥下しにくいものだからです。
とろみ剤 ダマになる なぜ?
コップにとろみ剤を入れてスプーンなどでかき混ぜる際に、コップの中でスプーンをぐるぐると円状にかき混ぜることが多いと思いますが、この方法だとコップの中心にとろみ剤が集まってしまい、「ダマ」の原因となってしまうのです。
とろみ剤 何に使う?
とろみ剤は食べ物や飲み物に加えて混ぜることで、温度に関係なく適度なとろみをつけ、食べ物を飲み込みやすくすることができる粉末状の食品です。 その他にも食品にまとまりをつけたり、ミキサー食の分離をおさやたり、水にトロミをつけることで薬を飲み込みやすくするといった利用方法もあります。
流動食 なぜ?
そのため体の機能の低下や体調に伴い、食事の形態によっても食べやすさが変わってきます。 例えば歯が抜け落ちたり、義歯によって食べ物が噛みにくい方、唾液の分泌量の減少や脳卒中などで脳神経障害が起こった方は飲み込みにくくなり、むせ込みやすい方もいます。 食事による誤嚥や窒息状態を防ぐためにも、食事形態は大切です。
とろみ茶 なぜ?
口から食べる機能が障害されると、一般的に水分やお茶、味噌汁のようなものが上手に飲めなくなります。 水のように粘度の低い液体は、動きが速く、誤って気管に入りやすいからです。 トロミをつけることで、動きのスピードがゆっくりになり、また、まとまりやすくなるため、スムーズに飲み込むことができます。