高血糖の状態が長い期間にわたって続くと、体の細い血管が障害されて血流が悪くなり、とくに細い血管が集中している場所に合併症が起こります。 眼、腎臓、神経系で合併しやすく網膜症、腎症、神経障害があります。
糖尿病を、ほっておくと、どうなる?
長い間血糖値を高いままにしておくと、全身の血管がもろく、そして詰まりやすくなります。 そのため血液が適切に供給されなくなり、全身のさまざまな臓器に障害がおこります。 これを糖尿病の慢性合併症とよんでいます。 慢性合併症には、細い血管におこる合併症(細小血管障害)と、太い血管におこる合併症(大血管障害)があります。
糖尿病で死にますか?
1型糖尿病における死因の第1位は、心筋梗塞などの虚血性心疾患(CVD)で、1型糖尿病の心臓病への影響は男性で36%、女性で31%に上ることが示された。 また糖尿病腎症も寿命の減少に影響しており、失われる余命は男性で8.3年、女性で7.9年であることが示された。
糖尿病 いつ死ぬのか?
糖尿病患者の平均死亡時年齢は男性71.4歳、女性75.1歳。 前回の1991〜2000年に比べ、男性で3.4歳、女性で3.5歳延びた。 1971〜80年の調査時と比べると、男性で8.3歳、女性で10.2歳延長しており、日本の糖尿病患者の寿命が着実に伸びていることが示された。
糖尿病 なぜ悪い?
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。 また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。