てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。
てんかん 発作 どういうもの?
てんかんとは、どんな病気? てんかん発作を繰り返す脳の病気で、年齢、性別、人種の関係なく発病します。 世界保健機関(WHO)では、てんかんは「脳の慢性疾患」で、脳の神経細胞(ニューロン)に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作を特徴とし、それに様々な臨床症状や検査での異常が伴う病気と定義されています。
全般性てんかんの症状は?
全般発作は、発作の始まりの症状と脳波像から、両側の大脳半球全体から同時に始まるとみなされる発作を総称します。 発作の始まりから意識を失い、けいれんする場合には始めから左右対称です。 発作症状の違いから、欠神発作、ミオクロニー発作、間代発作、強直発作、強直間代発作、脱力発作の6つに分類されます。
てんかん どんな感じ?
片方の手足や顔のつっぱり・けいれんあるいはしびれがみられたり、実際にはないものが見えたり、聴こえたり、上腹部からのこみ上げ感・なつかしい感じがしたり、訳もなく怖い感じ・さみしい感じにおそわれたりする発作です。 複雑部分発作 意識がなくなる発作で、大人のてんかんで最も頻度が高い発作です。
てんかん発作繰り返すとどうなる?
大体月に1回以上の発作を繰り返すものです。 こうした状態が長期間続くと、脳に悪影響を及ぼし認知機能低下や記憶力低下などが起こることがあります。 小児の場合、発達途上の脳への悪影響で、発達が止まったり(停滞)、それまでできていたことができなくなったりすること(退行)がありますので、注意が必要です。