血中のカルシウム濃度は血液のpHによって左右されますが、血液がアルカリ性に傾くと低カルシウム血症となり、テタニーがおこります。 この場合、最も多いのが過呼吸症候群で、過呼吸によって血液のアルカリ性が高まり（アルカローシス）、テタニーが起こります。
低カルシウムの原因は？
低カルシウム血症の原因はさまざまありますが、代表的なものとしては腎臓でのカルシウムの再吸収を促す副甲状腺ホルモンの分泌の低下、腸管でのカルシウムの吸収を促すビタミンDの欠乏、カルシウムの排せつを抑制する腎臓の機能低下などが挙げられます。
副甲状腺機能低下症 低カルシウム血症 なぜ？
特発性副甲状腺機能低下症とは 特発性副甲状腺機能低下症は、副甲状腺ホルモン（PTH）の生成低下のためにPTHが低下することによって、低カルシウム血症や高リン血症などの血液異常をきたすものです。
腎不全 なぜ低カルシウム？
二次性副甲状腺機能亢進症と腎性骨症腎不全ではビタミンDの活性化障害により、腸からカルシウムが吸収できず低カルシウム血症 となります。 この低カルシウム血症により、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌する二次性副甲状 腺機能亢進症がおこり、骨からカルシウムが溶け出して腎性骨症の原因になります。
デノスマブ 低カルシウム血症 なぜ？
デノスマブは骨吸収を抑制するため、骨から血中へのカルシウム放出を低下させる。 そのため、本剤投与により低カルシウム血症があらわれることがあるので、以下の項目が重要である。 1) 本剤投与開始前に血清補正カルシウム値を確認する。
