テタニーをおこす原因疾患にはいろいろあります。 まず、体内のカルシウム量を調節するホルモンを分泌する副甲状腺という、甲状腺の裏側に付いている小さな内分泌腺がありますが、そこの機能低下でおこることがあります。 次に、血中のカルシウムを排せつする腎臓の働きが悪くなると、テタニーを起こすことがあります。
CA低下の原因は?
カルシウム濃度の低下は、副甲状腺の問題や、食事、腎疾患、特定の薬剤などが原因で発生します。 低カルシウム血症が進行すると、強い痛みを伴う筋肉のけいれんがよくみられ、そのほかに錯乱、抑うつ、忘れっぽくなる、唇や指や足のチクチク感、筋肉のこわばりと疼きなどの症状が現れることもあります。
トルーソー徴候の原因は?
Trousseau徴候は,血圧計のマンシェットで収縮期血圧以上に3分間阻血することにより,手の攣縮を生じることである(「産科医の手」のようになる)。 不安,緊張など心因性ストレスを契機に生じることが多く,繰り返して生じることが多い。 患者が冷静さを失い,興奮していることも多い。
テタニーの直し方は?
低カルシウム血症に伴うテタニーやけいれんを起こしている時には、カルシウム製剤(カルチコール)を静脈注射により投与します。 明らかな症状がなければ、活性型ビタミンD製剤のアルファカルシドール(アルファロール、1~4µg/日)などの内服を行います。
副甲状腺機能低下症 テタニー なぜ?
副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウム濃度を上昇させるように働きます。 このため副甲状腺ホルモンの作用が障害されると、主に血液中カルシウム濃度が低下することによる症状が現れます。 特に、テタニーと呼ばれる特徴的な手足の筋肉の痙攣や、手足や口の周りの痺れ感などが多く見られる症状です。