生体の体温調節システムは、体温が至適温度域から逸脱したことを感知し、適正な状態へ戻すための自律性体温調節反応を惹起するのである。 このような調節様式をフィードバック制御という。
体温の調節 どこ?
体温の調節機能は、間脳の視床下部にあります。 視床下部には「体温調節中枢」があり、体温を調節する司令塔のような役割を果たします。 体温調節中枢には、体温を一定に保つ働きがあります。
体温調節 なぜ?
体温を一定に保つ調節機能が備わっています 酵素が効率よく働く温度の範囲はあまり広くなく、温度が高すぎても低すぎても効率よく代謝を行うことができません。 このため、私たちの体は酵素が働きやすい一定の温度を維持できるようになっています。 このような働きが体温調節です。
体温調節ができないとどうなる?
風邪 適切な体温調節ができないため体が弱り、風邪などをひきやすくなってしまいます。 ○腹痛・下痢 体が冷えると共に腹部が冷えて、腹痛や下痢を起こしやすくなってしまいます。 ●集中力の低下 体の冷えが気になることで、集中力が低下してしまいます。
体温調節はどのように行われているか?
身体が体温よりも寒い環境にさらされると、脳の視床下部からは熱を逃がさないようにする指令と、熱を産出するための指令が出されます。 熱を逃がさない反応は毛細血管で起こります。 皮膚の表面や手足の末端はもともと熱を放出しやすいため、寒い環境では毛細血管を収縮させて、熱を運ぶ血液が流れないようにするのです。