痛みが生じると、交感神経が優位になって、呼吸数・心拍数の増加、発汗作用、血圧上昇、筋肉の緊張などの緊急反応が起こります。 すると、血流が悪くなり、血液を通して届けられるはずの酸素や栄養が行き渡らなくなるため、組織が酸欠状態に陥ります。 その結果、痛みを生み出す発痛物質が放出され、痛みが増強されてしまうのです。
疼痛 血圧上昇 なぜ?
痛みや不安、怒りも交感神経を興奮させるため、血圧の上昇が起こります。 逆に血圧が上がると副交感神経(迷走神経)が興奮し、神経終末からアセチルコリンを放出します。 それによって心拍数の低下、心収縮力の減弱が起こるため、血圧は低下します。
痛み 血圧上昇 どのくらい?
高血圧になると疼痛閾値が1~2割程度上昇し、逆に高血圧が治癒すると疼痛閾値はもとに戻ることが知られている。
痛いとはどういうことか?
痛みは、病気やけがなどで損傷した組織を修復する間、体を動かさないように警告する役割を担っています。 体内には神経が張り巡らされており、末梢(まっしょう)神経にあるセンサー(侵害受容器(しんがいじゅようき))が刺激を感知すると、電気信号が脊髄(せきずい)を通って脳に伝わり「痛い」と感じます。
高血圧 嘔吐 なぜ?
一気に異常な高血圧が進行すると、脳内の血圧を調整する機能が破綻します。 それが脳へと負担となり、脳がむくむことで、頭痛や吐き気などの症状がでます。