リンの腎臓での排泄障害、過剰摂取や透析不足、経口リン降下薬の飲み忘れなどにより高リン血症が生じます。 高リン血症はカルシウムとリンとが結合し骨以外の様々な組織に沈着する、異所性石灰化を引き起こします。 血管に沈着すると動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こし、関節ですと関節炎、皮膚だとかゆみの原因になったりします。 31 янв. 2016 г.
リンが高いとどうなるか?
血液中のリンが過剰になると、リンがカルシウムと結合して血管の壁に 沈着する「血管石灰化」が徐々に進みます。 石灰化により、血管は狭くなったり、硬くなったりしていきます。 そのため、さまざまな病気の原因となります。 また、血液の流れが悪く なるためシャントにも影響します。
透析 リンどのくらい?
日本透析医学会では、透析患者さんのリン摂取量の基準値を、1日あたり(0.9〜1.2)×15×標準体重※(kg)mg以下としています*2。 例えば、身長165cm、標準体重60kgの人の1日のリン摂取量はおよそ810〜1,080mg以下となります(図2)。
透析のリン制限は?
一般に、体重50~60 kgの人ではタンパク質60g/日までに制限します。 リンとしては60(g)×15(mg)=900mgまでとなります。 その中でもリン利用率を考えると動物性タンパク質と冷凍・加工食品には特に気をつけましょう。
透析患者 リン制限 なぜ?
なぜ、リンのコントロールが必要なのですか リンは体内のカルシウムと結合して、骨や歯を丈夫にします。 腎機能が衰えると、血中にリンがたまり、体はバランスを保つために骨からカルシウムを取り出すため、 骨がもろく弱くなります。 従って、リンの摂取量を減らすことが必要です。