網膜静脈閉塞症が起こって栄養が行きわたらない状態が長く続くと網膜がうすくなり破れやすくなります。 そこに上述した新生血管が発生し、周囲に増殖膜という病的な膜が形成されて網膜に力がかかると、網膜が破れ、そこから網膜は眼球壁から剥がれてきて「網膜剥離」という状態になります。
網膜中心静脈閉塞症は治りますか?
しかし、今回の「網膜静脈閉塞症」という病気については、「これをすれば治る」という確実な治療法がありません。 何も治療をしないままで(自然に経過観察しておくだけで)治ってしまうこともある病気なので、どれぐらいの治療が必要なのかがわかりにくい側面もあります。
網膜静脈閉塞症の経過観察は?
網膜静脈中心閉塞症の原因 中には無症状のまま経過することもありますが、網膜の中心にある黄斑部分に障害が及ぶと、急激な視力低下を引き起こす場合もあります。 また、静脈の閉塞が広い範囲に及ぶと、数ヶ月から数年以上経過してから、硝子体出血や血管新生緑内障などの合併症を引き起こすケースもあります。
網膜静脈閉塞症の合併症は?
網膜新生血管による硝子体出血、網膜剥離 網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)を発症後、しばらくしてから発現する合併症です。 新生血管とは、網膜の静脈が閉塞して血流が悪くなった部分に生じる代替血管のことで、硝子体の方へと伸びて行き、硝子体出血や網膜剥離を発症させます。
網膜中心静脈閉塞症の初期症状は?
網膜中心静脈閉塞症の初期症状静脈の根元が閉塞するため、網膜全体に血液や水分が漏れ、眼底出血や黄斑浮腫が起こります。急激に視力が低下します。静脈が閉塞して網膜の血液循環が悪くなることを虚血といいます。虚血の面積が広いほど黄斑浮腫が起きやすく、視力低下が著しいとされています。