インスリンは血糖値が上がると分泌されますが、血糖値が急上昇すると大量のインスリンが分泌されてしまうため、ブドウ糖が脂肪に変わりやすい状態になってしまうのです。
血糖値急上昇のリスクは?
血糖値が食後に上昇する状態を繰り返すと、血管の内側の壁が傷むことが実験で確かめられている。 また、食事をした1時間後の血糖値が180mg/dLを超える人は、そうでない人に比べ、心臓病で亡くなるリスクが高まることが追跡調査で明らかになった。
血糖値の急上昇 なぜ?
ストレスによって分泌されるアドレナリンなどいくつかのホルモンには、血糖値を上げる作用があります。 こうした現代社会がかかえるさまざまな問題点に加え、加齢や遺伝といった不可避な要因、肥満や高血圧といった生活習慣に関連する要因が影響し合い、血糖値はどんどん上がりやすくなっていきます。
血糖値スパイクの原因は?
血糖値スパイクは、インスリンの分泌が大きく影響しています。 膵臓(すいぞう)の老化や肥満などによってインスリンを分泌する能力が衰えると、分泌量が減ったり、分泌するタイミングが遅くなったりします。 すると、細胞がブドウ糖を取り込むことができず、血糖値の急激な上昇を招きます(食後高血糖)。
血糖値スパイクの危険性は?
血糖値スパイクが危険なのは、急激に血糖値の上昇が有害物質の活性酸素を発生させ、血管を傷つけるためです。 その傷を修復する働きで血管の内側の壁が厚く硬くなり、血栓で血管が詰まりやすくなります。 詰まる位置が心臓に栄養を供給する血管なら心筋梗塞に、脳の血管なら脳梗塞を発症することになってしまいます。