家庭血圧の正常値は、最高血圧が135mmHg未満、最低血圧が85mmHg未満です。 一方、診察室血圧の正常値は、最高血圧が140 mmHg未満、最低血圧が90 mmHg未満です。 上記の値は診察室で測定した場合の血圧値です。
血圧が低いのはどれくらいから?
現在、WHOでは世界共通の基準として、収縮期血圧100(mmHg)以下、拡張期血圧60(mmHg)以下を低血圧としています。 低血圧は原則として治療の必要はないとされますが、低血圧が疾患として問題になるのは、血圧の低下により各臓器へ送られる血液量が減少し、種々の自覚症状や臓器の機能障害が発現した場合になります。
血圧の下と上の違いは?
上の血圧は「収縮期血圧」といい、心臓が収縮したときの血圧です。 下の血圧は「拡張期血圧」といい、心臓が拡張したときの血圧です。 心臓は、縮んだりふくらんだりしてポンプのように動くことで、血液を全身に送り出しています。 心臓が収縮すると中の血液が大動脈に流れ込み、そこから全身に送り出されます。
血圧上と下どのくらい?
一般的には、右腕で測るほうが左腕よりわずかに高いことが多いといわれています。 これは主に心臓と血管の構造によるものです。 この左右の差にも注目してください。 差が10mmHg以下なら問題ありませんが、20mmHg以上の場合は要注意2)。
血圧の下の数字は?
「下」は最低血圧の値。 最高血圧は心臓が縮み、短い時間で強い圧力がかかっているときの値。 最低血圧は心臓が広がっているときの値です。