一般的には右の上腕の血圧が左の上腕よりわずかに高いことが多いと言われています。 これは大動脈からの上肢へ行く血管( 鎖骨下動脈) が、左側より右側で早く分岐することによると説明されています。 しかし、上肢の収縮期血圧(上の血圧)の左右差が10~20mmHg以上は異常と考え原因精査が必要です。
血圧左右差 どちらが正しい?
利き腕と逆側で測定することが一般的になっています。 一度、左右の測定を行い大きな差がある場合には、高い測定値を示した側の腕で測定をしてください。
血圧左右差 解離 なぜ?
解離部位が腕頭動脈の枝に及べば、右上肢が虚血状態となり血圧が下がり、腕頭動脈以降に解離が生じると左上肢の血圧が低くなります。 補足すると、左鎖骨下動脈よりさらに下方で解離が生じると、下肢の虚血が生じるため、下肢の血圧低下や、対麻痺を認めることもあります。
上の血圧と下の血圧の差はどのくらい?
一般的には、右腕で測るほうが左腕よりわずかに高いことが多いといわれています。 これは主に心臓と血管の構造によるものです。 この左右の差にも注目してください。 差が10mmHg以下なら問題ありませんが、20mmHg以上の場合は要注意2)。
足の血圧の左右差は?
一般的には右の上腕の血圧が左の上腕より少しだけ 高いことが多く、これは大動脈からの上腕へ行く血管 ( 鎖骨下動脈 ) が、右側で左側より早く分岐すること によります。 しかし左右の血圧差が 10mmHg 以上は 異常な所見となります。 また、足の血圧は腕の血圧よ り 20 ~ 40mmHg 程度高くなります。