大動脈解離が進むと腕頭動脈や鎖骨下動脈が解離によって圧迫され、狭窄や閉塞を来します。結果として左右上肢に流れる血流量に差が生じるため、血圧差が生まれます。 28 апр. 2020 г.
解離の血圧の左右差は?
解離部位が腕頭動脈の枝に及べば、右上肢が虚血状態となり血圧が下がり、腕頭動脈以降に解離が生じると左上肢の血圧が低くなります。 補足すると、左鎖骨下動脈よりさらに下方で解離が生じると、下肢の虚血が生じるため、下肢の血圧低下や、対麻痺を認めることもあります。
血圧に左右差があるのはなぜ?
一般的には右の上腕の血圧が左の上腕よりわずかに高いことが多いと言われています。 これは大動脈からの上肢へ行く血管( 鎖骨下動脈) が、左側より右側で早く分岐することによると説明されています。
大動脈解離 血圧管理 なぜ?
大動脈解離の場合も、カテーテル手術は可能です。 大動脈瘤も大動脈解離も第一の原因は高血圧です。 血圧が高いと、それだけ血管への負担が大きくなり、大動脈瘤ができやすく、内膜の亀裂も起こりやすくなるため、予防については日常の血圧管理がとても重要です。
足の血圧の左右差は?
一般的には右の上腕の血圧が左の上腕より少しだけ 高いことが多く、これは大動脈からの上腕へ行く血管 ( 鎖骨下動脈 ) が、右側で左側より早く分岐すること によります。 しかし左右の血圧差が 10mmHg 以上は 異常な所見となります。 また、足の血圧は腕の血圧よ り 20 ~ 40mmHg 程度高くなります。