カルシウムとは、骨や歯の形成、神経・筋の興奮、血液の凝固などにかかわっている電解質(陽イオン)です。 カルシウムは、原因不明の体重減少、食欲不振、口渇(こうかつ)、多尿などのさまざまな症状があるとき、また、副甲状腺や骨の病気を疑うときに検査します。
CA検査の目的は?
血液中のカルシウム(Ca)濃度を測ることで,その調節の主役となる副甲状腺ホルモン(PTH)の異常や,Caの吸収の状態を知る. また,骨疾患の有無を調べるために行う.
CAの正常値は?
血清総カルシウム濃度の正常範囲は,8.8~10.4mg/dL(2.20~2.60mmol/L)である。 血中総カルシウムの約40%は血漿タンパク質(主にアルブミン)と結合している。
カルシウム高値の疾患は?
血清Caの高値の大半は副甲状腺機能亢進症か悪性腫瘍に伴うものである. 悪性腫瘍に伴うCa高値は腫瘍の産生する液性因子による場合と,腫瘍による転移性骨病変(骨破壊)によるものがある. 一方,低Ca血症は,高P血症を伴う場合は副甲状腺機能低下症か腎不全があり,低P血症を伴う場合はビタミンD欠乏を考慮する.
CA高値の原因は?
高カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が非常に高い状態をいいます。 カルシウム濃度の上昇は、副甲状腺の問題や、食事、がん、骨に影響を及ぼす病気が原因で発生します。 最初に消化管の不調、のどの渇き、多尿がみられ、重症化すると錯乱、やがて昏睡に至ることがあります。