心不全による胸水貯留のメカニズムとしては、①右心不全による静脈圧上昇のために胸水の吸収が低下する場合と、②左心不全による肺静脈圧上昇のために生じた肺うっ血が高度になって、リンパ管からの排出を越えてしまい、胸膜腔への胸水産生が増加する場合とがあります。
左心不全 肺水腫 なぜ?
心拍出量の低下による症状 左心(心臓の左側)は、右心から肺へ送り出された血液が再び心臓に戻ってくる場所です。 そして、肺から戻ってきた血液は左心から全身に送り出されます。 左心不全では肺に血液が溜まり(肺うっ血)、やがて肺が水浸しの状態(肺水腫)になるため、呼吸困難になります。
肺水腫 心不全 なぜ?
うっ血性心不全では、全身の臓器や血管で血液の滞留(うっ血)が起こって、体液量が増加し、尿の量が減ります。 そのため、体重が急激に増加し、下肢などにむくみ(浮腫)が現われます。 また、肺に水が溜まるため(肺水腫)、息切れや呼吸困難、倦怠感などが生じます。
右心不全はなぜ輸液?
右室梗塞による右心不全 であれば、CVP を上昇させることにより、右心の収縮がほぼない状態でも静水圧格差で 左心に血液を送ることが出来るため、輸液が最重要である。
うっ血性心不全 咳 なぜ?
うっ血性心不全によって肺胞内に血液中の水分が漏出することを心原性肺水腫と言います。 肺水腫では肺胞に分布している咳受容体が強く興奮するため、咳が誘発されると考えられます[1][4]。