大量の胸水による呼吸困難のある患者において,症状を緩和する。 治療的胸腔穿刺を何度か行っても,胸水がたまり続ける場合は,胸膜癒着術( .
胸水を一気に抜くとどうなる?
あまり確実なデータはありませんが、急激に大量(1回に1500ml程度)の胸水を抜いた場合に、一気に膨らんだ肺の中に体液が染み出してくる肺水腫と呼ばれる状態になることがあります。 その際には、強い咳や呼吸困難が起きます。 胸腔ドレーンの中が液体や血液で詰まることがあり、その際は入れ替えが必要になることもあります。
胸水穿刺 なぜ?
呼吸器系疾患の検査のなかで、最も頻繁に実施される侵襲的検査が胸腔穿刺です。 悪性腫瘍、肺炎、結核、心不全などさまざまな病態で胸水が貯留し、その原疾患の診断のために胸水を採取するのが胸腔穿刺です。 比較的安全に実施でき、ベッドサイドで、研修医などでも実施することが多い検査です。
胸水がたまるとどうなるか?
胸水の量が増えると肺を圧迫してしまい息苦しさの原因となります。 さらに大量になると心臓を圧迫してしまい,心不全の原因になりかねません。 胸水は胸部X線やCTで確認します。 胸水に対する治療はたまっている量と症状の有無で決まります。
胸腔ドレーン なんのため?
疾患や手術によって胸腔内に貯留した液体(血液、胸水、膿など)や気体を胸腔外へ排除することで、肺の拡張を促すこと、および胸腔内の情報を得ることができます。